丸山尚弓さんを心から癒す、“スイート”な時間の過ごし方。
「キャラメライフ」のプロダクトをこよなく愛する憧れの人にインタビューするこちらの連載。第14回目は、メンズファッションライターの丸山尚弓さんにとっての、キャラメルみたいに“スイート”な時間について尋ねてみた。多忙な日々に安らぎを与えてくれるという、気になる習慣とは?
──さて今回は、丸山さんの感じる日々の中の癒し、甘い気持ちになれるような時間についてお話しをお伺いしていきたいと思います。お忙しい毎日を送っていらっしゃると思いますが、どんな瞬間に“スイート”さを見出されているのでしょうか?
丸山:料理や掃除は日頃から好きですね。黙々と作業をすると無心になれるので、仕事で思考をめぐらせすぎたようなときは適度なリセットタイムに。そうすることで、よいアイデアが浮かんでくることもありますし。料理は、食べたいなと思えばなんでもつくるんですよ。タイ料理のガパオライスとか、シンガポールのハイナンチキンライス……クレープやチーズケーキなどのスイーツも得意ですね。
でもいちばん欠かせないのは、しっかりと自分の手でお手紙を書く時間でしょうか。デジタルデバイスが普及しているこんな時代だからこそ、ゆったりとした気持ちになれる気がします。
──素敵なペンと便箋! 久しぶりに見た気がします……。どんな機会にお手紙を書かれるのですか?
丸山:実は私、日頃から母方の祖母と文通を重ねているんです。離れて暮らしていても、心の距離が一番近い存在で。私が幼い頃から厳しく育ててくれ、とてもリスペクトしているんです。祖母の影響で紅茶好きにもなったんですよ。
私が19歳で実家を出てひとり暮らしを始めた頃から、祖母が手紙をくれるように。それから、月に1度や3カ月に1回といったペースですが、ずっと返事を送りあっています。内容は、「おばあちゃんに教えてもらったあんなことが、こんな仕事の役に立ったよ」とか、「引っ越し先の近所に素敵なお店があったよ」なんていう、他愛のないもの。でも、季節のモチーフが描かれた美しいカードを受け取ったり、相手に喜んでもらえそうな便箋を探したり……楽しみながら、心温まるやり取りを続けています。
──昨今では自らの想いを伝えるのに、手紙という手段があることすら忘れてしまいがち。でも、実は豊かな心を育むとてもよいツールですよね。大人として、たしなんでおきたい気がします。
丸山:そうですね。どういうふうに伝えようかと考えたり、丁寧に清書したりする時間は、私にとってとても大切な時間です。
仕事の得意先や友人にも、特別な気持ちを伝えたいときは手書きの手紙を書くようにしているんです。直接会って発する「ありがとう」ということばは一度しか言えないけれど、手紙であれば相手の好きなときに、何度でも見てもらえるかな、と……。これからも続けていきたい、私なりの“スイート”な時間です。
──ありがとうございました! 次回も引き続き丸山さんに、近しい人へ贈りたくなるギフトについてお伺いしたいと思います。
丸山尚弓
メンズファッションライター。Facebookからの発信は“女性目線のコメントがわかりやすい”と好評で、紹介した製品に問い合わせが殺到すること多々。メンズブランドの企画やブランディングも行う“美人すぎるライター”として、ライフスタイルも含めた男性のトータルでの魅力アップを導いている。
Edit: Satoshi Nakamoto
Photos & Video: Kazumasa Kawasaki
Text & Interview: Misaki Yamashita